インターホンが鳴るときのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「原作 りお 漫画 瀬畑純」先生の『インターホンが鳴るとき』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『インターホンが鳴るとき』はこんな漫画(あらすじ)

結花(ゆか)は大学生の時に知り合った初めての恋人と結婚しました。

33歳になった現在は優しい夫の真治と可愛い息子の3人で幸せな日々を過ごしています。

この幸せがずっと続くと信じていた結花なのですが、夜中に突然鳴らされたインターホンが彼女の運命を狂わせることになってしまいました。

玄関口に立っている怪しい女性と夫の不倫を疑う結花。

しかし彼女に降りかかる残酷な運命はただの不倫ではなかったのです。

不倫を題材にしながら複雑な人間関係を描写していく『インターホンが鳴るとき』

今回は背筋が凍りそうになるサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

スリル満点の愛憎劇を夢中になってご覧ください。

 

『インターホンが鳴るとき』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

いつものように結花が夫の真治と息子に囲まれながら平凡で幸福な1日を終えようとしています。

結花はこの幸せな日常がずっと続くと思っていました。

結花
「誰?こんな時間に」

夜中に謎の女性がインターホンを鳴らしたその時までは・・・。

結花は一切年上の真治と大学生の時に出会い、結花の卒業と同時に結婚しました。

2人はお互いにとって初めての恋人です。

結婚後には愛する息子が産まれました。

現在33歳の結花はこの幸せが壊れることなど想像もしていません。

真治
「結花、どうした、誰だった?」
結花
「それが・・・なんか女の人がご主人いるかって」

インターホンのカメラに映った女性の姿を見てもらいます。

結花に促された真治の目に黒髪の女性が映りました。

真治
「さぁ知らないな」
結花
「知らないって・・・」
真治
「知らない、寝てるって言ってくれ」

真治は知らないと言うだけでそれ以上の対応はしてくれません。

仕方なく結花が黒髪の女性に応対します。

結花
「あの・・・主人は寝ていて」

少し気味が悪いのでドアチェーンは外しません。

それでも女性は表情を変えずに話し始めます。

女性
「ご主人にお金をお借りしてそれを返しに来たんです」
結花
「そうですかでも・・・」
女性
「どうしても会えないと困ります、タクシーに乗るのにお金が足りなくてタクシー待ちの列にいたご主人が貸してくれたんです、その時担保の意味でカードを預けたんです」

女性は預けたカードを返してもらうために訪ねてきました。

もしも女性の言葉が真実ならカードを返してあげなければなりません。

結花は慌てて真治の所に戻ります。

結花
「あなた起きて!タクシー代を返したいんですって」
真治
「ん?うーん、なんだって?」
結花
「やっぱり知ってる人なんじゃない?ねぇあの人なんだか・・・なんだか怖い・・・」

怖がっている結花の代わりに真治が女性の対応をすることにしました。

何を話したかは聞こえませんが、真治の言葉の言葉を聞いた女性が帰っていきます。

安心する結花だったのですが納得できないことがいくつかありました。

真治
「こないだ同僚と飲んでて隣の席にいた人だったよ、タクシー代を貸してやったの忘れてた」
結花
「自宅の住所まで教えたの?」

たまたまお金を貸した人に住所を教えることなど考えられません。

その点について説明を求めます。

真治
「同じ方向で一緒にタクシーに乗って俺が先に降りたからうちを覚えていたみたい」
結花
「カードを渡したって言ってたけど?」
真治
「何それ?そんなのもらってないよ」

女性の言葉と真治の説明は辻褄が合いません。

もっと聞きたいことがあるのですが、ここで息子が明日の準備を結花に求めてきました。

仕方なく息子の相手をしながら結花は最後の質問をぶつけます。

結花
「ねぇどうして最初わからないなんて言ったの?」
真治
「え?一度会ったきりの人の顔なんて覚えてないよ」

腑に落ちない点はまだありますが、とりあえず納得してあげることにしました。

しかしどうしても真治と女性の発言がかみ合わないことに違和感を覚えます。

女性はタクシー待ちの列に真治がいたと言っていました。

ですが真治は飲んでいる時、隣にいた女性だと説明しています。

さらにカードを預けたはずなのに真治は貰ってないと言い張りました。

結花
「・・・あなた私に嘘ついてない?」

納得できないことが多いため、結花の胸に小さな疑念が生まれてしまいます。

ここから結花の疑念が膨らむ出来事が起きていくのでした。

 

 

急にやって来た不審な女性を怪しむ結花の姿に共感しました。

夫と女性のかみ合わない発言にもイライラしますね。

騙されていた妻の復讐劇を表現した『インターホンが鳴るとき』

ここから夫の裏切りが次々と明らかになっていきます。

憤る結花に感情移入しながら続きをご覧ください。

後編

黒髪の女性が訪ねて来てから2週間が経ちました。

いつものように夫と息子を見送ってからポストをチェックします。

すると差出人不明の手紙が投函されていました。

表と裏を見るとダイレクトメールではありません。

手紙の封を開ける前から結花は黒髪の女性の顔が思い浮かびます。

結花
「あれからそう日もたってないしあの女はうちの住所も知っている」

悪い予感に怯えながら手紙の封を開けました。

すると中には信じられない内容が書かれています。

手紙の内容を受け入れられない結花はすぐに夫へ電話を掛けました。

真治
「どうした?仕事中に電話なんて」
結花
「変な手紙があなたあてに、私何かイヤな感じがして開けてしまったの」
真治
「手紙?どんな?」

送られてきた手紙は結花と不倫している男性が、真治に離婚を求める内容です。

もちろん結花は不倫などしていません。

誰かが結花の不倫をでっち上げて、夫婦の仲たがいを狙っているのです。

考えれば考えるほど結花は手紙の差出人が黒髪の女性だとしか思えません。

そしてますます真治と女性の関係を疑ってしまいます。

結花
「あなたやっぱりこの間来た女を知っていたんでしょう、あの女はあなたの何?真治まさかあなた浮気してるの?」

不安が大きくなった結花は手紙の内容を伝えることができません。

それよりも女性の存在が気になってしまっているのです。

女性は黒髪をキレイに巻いてブランドのコートにとバッグを持っていて、ネイルも美しく何より美貌の持ち主でした。

美しい彼女の姿を思い出すと不安が止まりません。

真治
「どうした?」
結花
「ご、ごめんね、たいしたことじゃないの、ええ、今日は早く帰ってきて」

結局、電話で手紙の内容を伝えることはできませんでした。

電話を切った結花は現在の夫婦関係について考え始めます。

女を前面に出して着飾った黒髪の女性に比べ、家事と子育てで忙しい結花は女磨きをしていません。

また真治とはセックスレス状態になっています。

抱き合ったり手を繋いで寝るだけで結花は満足しているのですが、真治はセックスレスに不満を抱いているかもしれません。

自分が夫から飽きてしまわれたことを想像するとますます不安が大きくなります。

しかし例え飽きられたとしても現在の幸せを壊されたくありません。

覚悟を決めた結花は真治に手紙を見せることにしました。

ですがただのイタズラだと言いまともに取り合ってくれません。

冷静な夫の態度が結花の不安を大きくさせます。

結花
「前に訪ねてきた女・・・彼女がこの手紙に関係があるように思えるの、真治・・・あなたあの人と不倫してるの?もしそうなら・・・」
真治
「な、泣くなよ、バカだなぁ、そんなことあるわけないだろ、なんで泣くんだよ、お前の涙に弱いの知ってるだろー」

真治が泣き出した結花を優しく抱きしめてくれました。

結花は優しい夫のことを信じたくなります。

しかし簡単に信じられるほど不安が小さい訳ではありません。

不安を解消するため夫が寝た後で結花が開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまいます。

結花
「ごめん、あなたを信じさせて、一度だけ見れば安心できる、一度だけなら・・・」

たとえ夫婦の間でもスマホを見ることは許されません。

それでも結花は真治のスマホを確認しなければ気が済まなかったのです。

しかし結花の行動が夫婦関係を破綻させることになってしまいました。

実は優しい夫だと思っていた真治は複数の女性と不倫をしていたのです。

複数の女性の中で身体の関係があるのは3人でした。

その中の1人はセックスだけが目的のようです。

結花は残りの2人のどちらかが家を訪ねてきた女性だと推測しました。

結花
「わざわざ着飾って現れたのは宣戦布告?敵情視察?貧相な私を見て勝てると思った?思い通りにはさせるものか!」

こうして妻と不倫相手の壮絶な争いが幕を開けたのです。

 

『インターホンが鳴るとき』を読んだ感想

急に思ってもいなかった不幸に巻き込まれた結花が可哀相だと思いながら読んでいきました。

素敵な夫を演じていた真治の最低な本性には呆れてしまいますね。

幸せを守るため奮闘する妻の執念を描いた『インターホンが鳴るとき』

サスペンス漫画好きに読んでもらいたいドロドロとした愛憎劇になっています。

不倫が招いた衝撃的な結末を見逃さないでください。

 

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