『現実主義勇者の王国再建記』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「漫画 上田悟司 原作 どぜう丸」先生の『現実主義勇者の王国再建記』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『現実主義勇者の王国再建記』はこんな漫画(あらすじ)

早くに両親を亡くした相馬一也(そうまかずや)は祖父と祖母に育てられました。

しかし祖母も亡くなり唯一の肉親だった祖父も一也の大学合格を見届けると天国へ行ってしまいます。

孤独になった一也は祖父の遺言を胸に秘めながら生きていくことを決めました。

ですが突如として異世界に召喚されてしまいます。

異世界の国王から国家を救ってほしいと頼まれた一也は、現代の知識を活用して富国強兵策を提案しました。

すると王様から王位を譲位されてしまいます。

冒険しない勇者の日常を綴った『現実主義勇者の王国再建記』

今回は斬新な設定で人気を博しているSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

大学生が国家の内政に関わっていく興味深い物語をじっくりとお楽しみください。

 

『現実主義勇者の王国再建記』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

大学の合格発表を目前に控えた相馬一也に祖父が大切な言葉を遺しています。

人間はたとえ死んだとしても家族の繋がりが消えることはありません。

祖父は息子夫婦を早くに亡くしましたが、孫の一也がいてくれたので人生が充実していたと感じています。

満ち足りた人生を送れた祖父は一也に家族を作ることの大切さを伝えました。

家族を作り何があっても守り抜いた時、人間は最期に自分の人生が素晴らしいものだったと実感できるのです。

相馬一也
「わかってるよ、じいちゃんの遺言は忘れてないから」

大切なことを伝えた祖父は孫の大学合格を見届けると祖父の元へ行ってしまいました。

天涯孤独になった一也が祖父の遺影に話しかけています。

すると急に周囲がモヤのようなもので包まれ始めました。

モヤに包まれた一也は一瞬で見覚えのない場所へ召喚されてしまいます。

王様
「おお勇者よ!よくぞ我が呼びかけに応えてくれた」

突然の出来事に戸惑う一也の前には王冠の男性と綺麗な女性が立っています。

周囲を大勢の人間に囲まれる中、一也は冷静に状況を分析することにしました。

相馬一也
「どこからどう見ても王様だ・・・ということは王妃様だろうか」

目の前にいる男性が王様であることは間違いありません。

この状況から隣の女性が王妃様であることもすぐに理解することができました。

王様
「な・・・なんじゃそんな目で見て、呼び出したこと怒っておるのか?」
相馬一也
「いえ状況が飲み込めなくて・・・とりあえず説明してもらえますか?」
王様
「れ・・・冷静じゃの、うらやましい限りじゃぞ」

困っている国王の姿を見た周囲の人間がクスクスと笑い出します。

その様子を見た一也はこの王様は人が良く、周囲から愛されていることを察知しました。

国王としては少し覇気が足りないかもしれません。

ただし相手を威圧すれば何をされるか分からないので冷静に情報を集めることにしました。

相馬一也
「それで勇者とか言ってましたけど・・・魔王でも攻めてきたんですか?」

一也の発言で周囲が騒然となります。

その中で王様が驚きながら一也の言葉を認めました。

王様
「・・・本当に理解が早いのう、その通りなのじゃ」

適当に言っただけなのですが一也は王様たちが置かれている状況を言い当ててしまったのです。

ここから王様によるRPG序盤のような状況説明が始まりました。

一也が召喚された世界は超大陸ランディアと大中小の島々で成り立っていて、大小様々な国家が存在しているそうです。

人間以外にもエルフやドワーフなど多様な種族が生活していて、国家の形態は他種族と共存したり争ったりするなどそれぞれ異なっていました。

しかし10年ほど前、北の果てに魔界と呼ばれる空間が出現したことによって事態が急変したそうなのです。

魔界から現れた様々なモンスターは北方の国々を大混乱させました。

その中で各国は連合して討伐軍を編成させ魔界を討伐することを決断します。

ですが討伐軍は知能の高い魔族によって壊滅させられました。

こうして魔界の勢力は拡大していき、現在は魔王領が大陸の三分の一を占めているそうです。

今は魔王領の侵攻は止まっていますが、人間側にも決め手はありません。

そのため前線では膠着状態が続いていました。

続いて王様から一也が召喚された国家についての説明が始まります。

この国はエルフリーデン王国といい、大陸の南東に王制の中規模な国家を築いていました。

様々な種族に市民権を与えている開放的な国家で、魔王領と接していないため被害は大きくありません。

しかし国力に遠しく近年は深刻な食糧不足問題を抱えています。

また拡大した魔王領から逃れてきた難民が食糧不足に拍車をかけていました。

さらに対外面では最大の領土を誇るグラン・ケイオス帝国との関係が悪化しているそうです。

魔王領侵攻を主導した帝国は各国に戦争支援を要請してきました。

経済状況が厳しいエルフリーデン王国には戦争を支援するお金が支払えません。

そこで帝国が代替案として出したのが勇者召喚だったのです。

エルフリーデン王国には古から勇者召喚の儀式が伝えられていました。

支援金が払えないなら勇者を召喚して、その身柄を引き渡すというのが帝国の代替案だったのです。

帝国に逆らえない王様は勇者召喚を決断しました。

こうして一也は勇者として異世界に召喚されてしまったのです。

右も左も分からない異世界で一也に待ち受ける運命とは・・・!?

 

 

王道のRPGゲームみたいな展開が読みやすさに繋がっていますね。

状況を冷静に分析する主人公の姿もこの漫画の魅力的な部分だと感じました。

戦闘力や魔法ではなく知識で国家を再興させていく大学生が主人公の『現実主義勇者の王国再建記』!

ここまでは王道の物語ですが王様の説明を聞き終えた一也がここから意外な行動に出始めます。

一気に風変わりする展開に驚いてみてください。

後編

エルフリーデン王国には帝国に勇者召喚の儀式を行ったという姿勢を示さなければなりませんでした。

そのため儀式を行っても本当に勇者が現れるとは思ってもいなかったのです。

説明を聞き終えた一也は自分が置かれた状況に落胆していました。

相馬一也
「それでどうする気なんです?オレを帝国に送るんですか?」
王様
「それは・・・どうしたものかのう?困ったぞい」

王様から意外な反応が返ってきます。

一也はてっきりすぐに身柄を帝国へ引き渡されると予想していました。

しかし王様にそのつもりはないようです。

相馬一也
「何を悩んでいるんですか?帝国は怖いんでしょ?」
王様
「怖いのじゃ、怖いからこそ悩んでおるのじゃ!」

王様はエルフリーデン王国が置かれている状況を上手く説明することができません。

そのため代わりに宰相が現状を説明していきます。

まずエルフリーデン王国と帝国の国力差は歴然としているため、帝国の代替案を断れる状況ではありません。

厳しい状況下で召喚できた一也はエルフリーデン王国にとってレアカードのような存在です。

このレアカードを切ってしまえば帝国と交渉できる材料を失ってしまうので、簡単に引き渡すことはできません。

一也も経験上、切り札を簡単に手放すことが末路に繋がることを熟知しています。

相馬一也
「ところで・・・勇者ってなんなんですか?」

エルフリーデン王国では時代の変革を導く者が勇者として定義されていました。

漠然としているのですが勇者は魔王を倒す者ではないことに安心することができます。

しかし何か行動を起こすにしては情報が足りていません。

ここで試行錯誤した一也は最も必要なのは時間であると判断しました。

相馬一也
「王様、一つ提案があるのですが今後のことについてどこか腰を据えてオレと王様と宰相殿の三人でじっくりと話し合いませんか?」

王様も宰相も一也の提案を受け入れてくれます。

すると一也がエルフリーデン王国に関する資料を集めてほしいとお願いしました。

特に収支報告書や農林水産関連、経済産業関連、国土交通関連の資料が重要だと説明します。

一也はこれらの資料から帝国が要求する支援金を捻出しようと考えていました。

相馬一也
「あと勇者に関する資料も欲しいけど・・・それはまあ後回しでいいです」
王様
「しょ・・・承知したぞい、すぐに揃えさせよう」

こうして政務室での三者会議が始まったのです。

三者は国の産業、経済、税制などあらゆることについて話し合いました。

会議は思ったよりも時間がかかってしまいます。

その理由は一也が集めてもらった資料に対して逐一質問したことと、提案した方針に王様と宰相が異様なほど食いついたためでした。

特に王様は人が変わったかのように一也の話に食いつきます。

二日後、ようやく会議が終了し政務室の扉が開かれました。

この時、部屋から出てきた王様の顔が非常に晴れやかだったと、扉を守っていた衛兵たちの間で後に語り草となるのです。

相馬一也
「それはある英断をくだした男の顔だったのだろうと」

王様の英断が部下たちに周知されたのは翌日になってからのことでした。

部下たちを集めた王様が口を開きます。

王様
「皆の者、心して聞いてもらいたい、我エルフリーデン王国第十三代アルベルト・エルフリーデンはここに退位し、召喚されし勇者ソーマ・カズヤに王位を譲る!」

突然の王位継承を聞かされて驚いたのは部下たちだけではありません。

王様の考えは一也にも知らされていなかったのです。

相馬一也
「それは俺にとっても寝耳に水の爆弾発言だった」

急に王位を譲られた一也は開いた口が塞がりません。

ただし王様の爆弾発言はこれだけで終わらなかったのです。

王様
「また我が娘リーシアとソーマ殿の婚約をここに重ねて発表する!」

こうして大陸暦1546年4月32日、相馬一也はソーマ・カズヤとして王位を譲られました。

国王となったソーマ・カズヤは徹底的な財政再建を行いエルフリーデン王国を帝国に負けない国家へと成長させていきます。

現代の知識を駆使して王国を再建させていくカズヤの奮闘は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『現実主義勇者の王国再建記』を読んだ感想

頭脳明晰な主人公の活躍にワクワクしました。

勇者が魔王を倒すだけの存在ではないという設定も斬新で面白かったです。

とことん財政健全化にこだわる主人公が魅力的な『現実主義勇者の王国再建記』

新しいタイプのSFファンタジー漫画になっています。

普通のファンタジー漫画に飽きた方はこちらの作品を読んでみてください。

 

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