『夜になると僕は』のネタバレ(漫画)!復讐劇の行方は?

今回は「原作 益子悠 漫画 一×」先生の『夜になると僕は』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『夜になると僕は』はこんな漫画(あらすじ)

大学1年生の望月和(もちづきわたる)は、8年前に大好きだった姉が殺されました。

加害者の男性3人は逮捕されたのですが、少年法に守られたことで顔も名前も明かされることはありません。

そんな彼らが刑期を終えても和の復讐心が収まることはありませんでした。

和は優秀な頭脳を活かして3人の加害者に対して、完全犯罪という形で復讐を決意します。

姉の無念を晴らすため犯罪に手を染めようとする青年の姿を描いた『夜になると僕は』

今回はこちらのクライムサスペンス漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

主人公の感情に共感しながら物語の世界観をご堪能ください。

 

『夜になると僕は』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

幼かった頃、和は姉が殺された事実を受け入れられませんでした。

「ねぇ父さん・・・どうしてお姉ちゃんは死んじゃったの?」

姉の墓前で父に質問をしても答えが返ってくることはありません。

それから8年後、大学生になった和は今井法律事務所を訪れていました。

「その節はお世話になりました・・・今日は先生に見ていただきたい物がありまして・・・」

和が弁護士に渡したのは3つのお守りです。

「8年前、姉を殺めた3人の加害者たちにそのお守りを届けたいんです」

この日、和が訪れたのは姉を殺害した事件をを担当してくれた弁護士事務所でした。

事件当時、未成年だった犯人たちは少年法に守られ、一般には顔も名前も明かされぬまま社会復帰していたのです。

「彼らにはせめて事件のことは忘れないでほしい、遺族の悲しみに終わりはないんです、どうか先生のお力をお貸し下さい」

こうしてお守りを弁護士に託した和は、姉の命日になると墓参りに向かうことにしました。

墓参りには和たち家族の他に、事件を担当した三角という刑事も同行しています。

墓参りを済ませると三角が和に声をかけてきました。

三角
「聞いたぞ、来月3人目の加害者も社会復帰するんだってな?」
「あー・・・なんかそうらしいっスね」
三角
「お前・・・もし街で偶然加害者の1人とすれ違ったらどうする?」
「そんなの・・・刑事さんに言えるわけないじゃないですか」

2人は目を合わさずに話し始めます。

しかし敵対関係にある訳ではありません。

三角は刑事として真剣に和のことを心配しているのです。

三角
「おっと・・・こりゃおっかねぇ、だがまったくありえない話でもないだろ、3人ともこの社会のどこかにはいるんだ、いつか公衆便所で並んで小便をする可能性だってある」
「トイレは困るなァ、凶器になる物もなさそうだし、うんこでも投げつけてやりますかね、精神的なダメージにはなりそうだ」
三角
「おつむがいいお前なら完全犯罪もできるんじゃないのか?」

ここで和のスマホにある情報が入りました。

和はその情報を見ると顔色が変わります。

「じゃあ三角さん、また今度、姉ちゃんもまたね」
三角
「おい和、お前にはお前の人生がある、大学生活を楽しめよ」

笑顔で別れを告げた和だったのですが、三角から見えない場所へ行くと再びスマホを手に取りました。

「着替えたらすぐに出発だ・・・」

果たして和のスマホにはどのような情報が届けられたのでしょうか!?

 

 

復讐心を胸に抱きながらも、それを周囲に全く感じさせない和の姿が印象的でした。

大好きな姉を殺害された無念さと、復讐をするという強い決意がその姿から強く伝わってきますね。

ここから復讐劇の幕が上がる『夜になると僕は』

少年法の是非を問う社会派なサスペンス漫画になっています。

それでは復讐劇の幕開けをじっくりとご覧ください。

後編

和の姉である望月小夜は14歳の時に殺されました。

当時のワイドショーなどは、彼女の死を悲劇として扱ってくれます。

しかし和はこの事実をただの悲劇として受け入れられませんでした。

「自分勝手でわがままで自己主張が激しくて、トマトが食べられなかった姉さんのことも僕は知ってる、姉さんの代わりはどこにもいないことを」

ここから和は姉の無念を晴らすため復讐することを決意したのです。

8年後、姉の墓参りを終えた和が電車で移動をしていました。

「ありがたい・・・あの3つのお守りに仕込んだGPSのうち、1つが今朝北西に向かって動き出した」

実は和が弁護士に渡したお守りにはGPSが仕込まれていたのです。

お守りに仕込んだ3つのGPSのうち、反応を示したのは主犯格の親友だった馬場騎士に送った物でした。

「僕は知りたい、姉を殺めたのがどんな人間で、出所をした今現在どんな生活を送っていて、8年前に犯した罪をどのように認識しているのかを」

彼は3人の答えによっては殺害することを考えています。

この考えは三角が言う通り完全犯罪も可能な和の優秀な頭脳が引き起こしていました。

「もし姉の命を奪った連中がその罪の重さを理解できていないようなら、僕がその手でそれを理解させてやるんだ」

GPSを辿っている和は桜ノ宮駅で下車します。

馬場の後を追うため移動しようとするのですが、タクシーには乗ろうとしません。

「できるだけこの街にいた痕跡は残さないようにしよう・・・」

タクシーには乗らずバスで移動することにします。

幸いなことにこの土地には縁もゆかりもありません。

そのため顔見知りに合う危険性がないため、冷静に馬場の所在地に向かって行きます。

GPSが示した馬場の居場所はパチンコ屋でした。

「人相は歳を取ったり手術をすることで変化する、しかし目元にだけは必ずその人の面影が残るらしい」

姉が殺された直後、加害者たちの顔写真はネットに拡散されたため、和はその写真を穴が開くほど見てきたため彼らの顔を見間違う訳はありません。

「秋山龍、馬場騎士、坂元拓哉、奴らの犯行は実に計画的だった」

加害者の3人は当時、目をつけた小夜と自動車の接触事故を起こしました。

怪我をした小夜を言葉巧みに3人は自動車に乗せることにします。

「それは3人が事前に調達した盗難車だった」

主犯格は秋山龍で、ハンドルは馬場騎士が握り、坂元拓哉は2人の指示に従っていました。

この流れで3人は小夜を強姦して殺害してしまったのです。

和はこの事件をずっと忘れずにいたため、3人に対する復讐を決意しました。

しかし周到に策を練ったのですがあと1歩のところで計画は頓挫してしまいます。

そんな時、和は信じられない能力を手に入れました。

和が手に入れたのは他人の夢に入り込める能力だったのです。

この能力をゴールデンスランバーと名付けた和は、改めて3人に復讐することを決意しました。

いったい彼はこの能力を使ってどのように復讐を遂げていくのでしょうか!?

ここから先は幾重にも謎解きの伏線が張り巡らされています。

予測不可能なこの先の展開は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『夜になると僕は』はこんな人にオススメ

本格的なサスペンスと見応え抜群のファンタジーが融合した作品になっていますね。

そのためじっくりとサスペンス漫画を読みたい人におすすめの物語だと思いました。

大切な人を理不尽な手段で殺害された主人公の復讐劇を表現した『夜になると僕は』

手に汗握るスリリングな展開が見所となっています。

不思議な能力を手にした主人公に待ち受ける数奇な運命を目の当たりにしてください。

 

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